菜の花苑は児童福祉法に位置付けられた母子生活支援施設です。戦後の引揚母子を収容したことからはじまり、18歳未満の子を養育している母子家庭もしくは母子家庭に準じる母子の生活を支えています。
困ったときに、一時的に利用をして生活を立て直して自立する『通過施設』であり、最終ゴールは利用者の方が地域で暮らせるようになることだと思っています。お母さんとお子さんが安心・安全な生活を送れるようにするためには何をすべきか?を常に職員一同が考えております。
昨今は自己責任が盛んに言われる世の中になってきました。しかし、それでも生きていくには人と人が協力しあうことが必要不可欠です。相談者の中には誰かに頼るのが苦手な方も少なくありません。一歩踏み出して相談いただけるよう、対等な立場で相談しやすいと感じていただけるよう、常に立ち振る舞いを心がけております。
施設を利用されている方はもちろん、地域で子育てをされている方たちにも頼っていただけるよう、今後は医療職等とも連携をしていきたいと思います。必要な方へ必要な支援を届けられる施設、退所した方へのつながりをはじめ地域の方々に親しんでもらえる施設を目指していきたいと考えております。
よろしくお願い申し上げます。
母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援しあわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。
独立した居室で家事・育児を行うことができ、 そこから職場に通うことができます。
生活の中で心配事、困り事があれば、職員に相談して一緒に考えることができます。
退所に向けて、また退所後の生活を築いていくためにも、 菜の花苑では利用者のみなさんと一緒に自立に向けた計画(自立支援計画)を作り、それに基づいて支援していきます。
生活の困り事や悩み、仕事、子育て、各種手続きなどスタッフに相談することができます。
専門機関との連携や、ケースに応じて同行支援もしています。
心の傷の癒しや回復にむけて、 カウンセリングを受けることもできます。
学習や遊び等日常生活の援助や、行事等の集団活動を通しての支援をしています。
必要であれば、遊戯療法や箱庭療法も受けることもできます。
保育室では、待機児童・母親のリフレッシュ・通院時等の保育支援を行っています。
暴力や暴言に頼らないコミュニケ―ションを身につけてほしいという思いで、安全委員会方式を取り入れております。どういう行為が暴力であるのかを知ることや、もし暴力をしてしまったら、次からどんな行動をとればよいのかなど、施設全体で、話し合っています。
3つの魔法の言葉『①たたかない、けらない、口で言う②やさしく言う③相手がわるくてもたたかない』
「緊急一時保護事業」
「ショートステイ事業」
施設名 | 社会福祉法人四日市厚生会 母子生活支援施設 菜の花苑 |
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所在地 | 〒510-0893 三重県四日市市前田町14-20 |
電話番号 | 059-345-0051 |
H27.4 | 四日市厚生会保育園の名称を「にじのはな保育園』 と変更する |
H27.1 | 四日市厚生会保育園、 鉄骨造平家建 602.66㎡を建設する |
H26.5 | 母子生活支援施設 菜の花苑、 鉄筋コンクリート造4階建居室30室を建設する |
H16.4 | 保育機能強化事業を開始 |
H10.4 | 児童福祉法改正により、 母子寮が母子生活支援施設となり、名称を『菜の花苑』 と変更する |
S58.9 | 授産場廃止される |
S55.4 | 母子寮、 鉄筋コンクリート造3階建居室21室を建設する |
S45.3 | 授産場休止する |
S44.4 | 母子寮、 鉄筋コンクリート造2階建居室20室等、保育園、鉄骨造平家建 309㎡を建設する |
S36.4 | 母子寮、 木造モルタル平家建2棟居室20室等を建設する |
S35.2 | 母子寮1棟660㎡焼失する |
S27.5 | 社会福祉法人四日市厚生会に組織変更 |
S23.8 | 母子寮託児所を解消発展させ保育所とし、 母子寮、 保育園は児童福祉施設として認可される |
S22.12 | 母子寮、 引揚寮、 授産場、生活保護施設として認可される |
S21.7 | 元海軍第二燃料廠工員宿舎を借りて、授産場開始 |
S21.5 | 財団法人の名称変更により、四日市厚生会となる |
S21.4 | 元海軍第二燃料廠工員宿舎を借りて、引揚寮入所開始 |
S21.2 | 元海軍第二燃料廠工員宿舎を借りて、 母子寮入所開始 |
S20.11 | 四日市市、 地域篤志家等により、 財団法人桜潤会を設立 |